ピッチサイドから見たBASEの5年半 vol.7 ~創業の地への凱旋 からの続き
上場に向けて
六本木グランドタワーに移転してからというもの、ますますBASEオフィスに行く機会は減った。セキュリティが万全のため、フラっと立ち寄れないのだ。無防備に近かった新大宗に比べたらG-SQUAREは強固であったが、グランドタワーに比べれば甘い。それに37階はフラっと行けるとこではない笑 とは言え、鶴岡さんとは取締役会の後にたまに家入さん交えてお茶したり、忘れた頃に突然「お茶しましょう!」と誘ってくれたりする。2018年からは本当に順調そうに見えた。あとは上場に向けて最後の調整をしていくだけ、という感じに映った。
https://binc.jp/ir
2019年春にこのグラフ(の原型)が取締役会で公開された。「素晴らしいね」と皆が口をそろえた。当初より少し遅れたが、上場承認は9月20日、上場日は10月25日に設定された。
上場
9月20日、無事上場承認され、翌月10月25日、晴れて東証マザーズに上場を果たした。当日は信じられないくらいの大雨の中、前日夜に裾上げが完了したスーツを着て、兜町に向かった。ちなみに緊張と興奮で完全に寝不足だった。
東証に着くと、見慣れないスーツ姿のみんながいた。神宮司もちゃんこも就活生っぽい。山村さんは先生っぽい。セレモニーの様子は僕もたくさん写真撮ったけど、BASEのオウンドメディアの方をご覧いただきたく。

(太河さんも間に合って良かった!)
歳は違うが誕生日が一緒の家入さんと鶴岡さんが小さな一歩を踏み出してから約7年。二人とも22歳で起業し、二人とも29歳で上場した。そんな「できすぎ」な物語の第1章はここで一旦終わる。しかし、第2章はすでに始まっているのだ。鶴岡さんは上場企業としてBASEをさらなる高みに押し上げていくだろうし、家入さんはCAMPFIREで上場を目指す。お互い上場企業の社長として肩を並べる。それが家入さんの夢だ。BASE上場の翌営業日、CAMPFIREは「累計流通額150億円達成」のプレスリリースを出した。家入さんの夢が叶うのも、そう遠くないのかもしれない。
ひとまわり違いで同じ誕生日、起業した年齢も、上場した年齢も同じ。10年近く「絶対、僕が家入さんに鐘をもう一度鳴らさせるんで!」と言い続けてきてくれた鶴ちゃん。叶えてくれた今日という日。今度はお互い上場企業の社長同士で肩を並べよう。これが僕の夢。 https://t.co/VBtDeMxW9O pic.twitter.com/4C0PMsYJr4
— Kazuma Ieiri 家入一真 (@hbkr) October 25, 2019
(おわり)
合わせて読んでおこう
【ピッチサイドから見たBASEの5年半】
Vol.1 家入さん達がまた何か始めた
vol.2 罫線も数字も無い棒グラフ
vol.3 金髪監査役
vol.4 賽は投げられた
vol.5 ちゃんこと神宮司
vol.6 歪みと混沌の闇
vol.7 創業の地への凱旋
vol.8 上場、そして物語は第2章へ