事業も人生も悩んでた起業家の話

2018年10月。bosyuをしたら結構な数のご連絡をもらい、気をよくして2週間後に再度bosyuかけたら13人しか集まらなかった。その13人の中に平さんがいた。bosyuのメッセージには「事業も、人生も悩んでいるので一度お話ししてみたいです」と書いてあった。
 

 
「『make my room by Little Rooms』(当時はand home)というインスタメディアを運営していて、フォロワーも増えているが、このまま続けてもいいのでしょうか?」というような話をされた。
 
フォロワーが増えているということは、その世界観に共感している人が日に日に増えているということで、それはサービスをやる上で何よりも大切なこと。「何も問題ないよ。素晴らしいので、このまま続けた方がいいよ」といったことを言った。
 
この1時間くらいのMTGの中で平さんはなぜこのサービスをやっているのか、なぜ会社を辞めてまでこだわりのサービスをやっているのかなどを熱く語っていたのを覚えている。自分がやっていることへの自信と、自信の無さが両極端に同居していた。
 
サービスを続けていくには資金が必要だと思うので「もし希望があれば出資させてもらいたい」という旨のことを話したが、資金調達を受ける覚悟、自信が無いということなので、無理に押さずに応援することにした。彼女自信が納得いくフェーズになるまで待つことにした。
 
その日の夜、そういえば元同僚がFacebookで「趣味でやってるインテリアのインスタ垢がインスタメディアで紹介されました〜」と喜んで投稿していたのを思い出し、改めて見てみた。そのインスタメディアは『make my room』だった。

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その後、一度だけインスタライブの感想をDMしたことはあったが、それ以外は連絡せず、見守っていた。そしてbosyuから7ヶ月後、今度は平さんから連絡があった。新規に開設したEC(現在の『Little Rooms』)の初動がめちゃくちゃ良くて、その報告だった。「少し自信がついて明るい気持ちでやっています笑」と書いてあったので、良かったなと思った。ただ、まだ資金調達の話は出てこなかったので、もうしばらく待つことにした。
 
そしてまた月日が流れ、EC開始の報告から5ヶ月後の2019年11月、ついに「資金調達の相談」の連絡がきた。最初のbosyuからちょうど一年経っていた。もろもろの調整などあり、年を越してしまったが、2020年1月に無事にシードラウンドを終えることができた。EVと僕が信頼しているヤナティさんとで出資させてもらった。ヤナティさんも「磨けば光る原石だね」とおっしゃってくださった。
 
調達後はコロナの影響で思うように事業が進まなかったり、組織作りでつまずいたりもしたけど、概ね順調に事業を伸ばしてきている。そして今回の調達。新たな資金と新たな株主を迎えてより一層のスピードアップをしていくはず。



 
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僕は平さんのことを「狂気系起業家」と呼んだりしてる。狂気の無い起業家はいないが、サービスに対して狂気的に向き合ってるのが平さんの特徴。余計なことにはわき目も振らず、ひたすらに事業を創ってる。その姿勢を賞賛の意味を込めて「狂気」と呼んでいる。この姿勢は最初にHive小部屋で会ったときから一貫している。そこが一番素晴らしいなと思っている。
 
よくイベントなどで「どういう起業家に出資したいですか?」と聞かれるが「わき目も振らず、事業のことに狂気的に向き合ってる起業家が好きです」と答えるようにしている。
 
 
 

2021/05/18 

事業も人生も悩んでた起業家の話

「FinTの蕭何」が欲しい

スタートアップ界隈では三国志好きな人が多い印象があります。横山光輝の『三国志』は僕も中学時代に全巻揃え、それ以降、漫画、ゲーム、書籍などなど、数多の三国志関連商品に親しんできました。このGWもPS2版の『三国志9』をやっていました(通算何回統一してるのだろうか…)。
 
三国志と言えば前述の横山光輝の漫画が有名ですが、起業家の中では『蒼天航路』の方が人気があるっぽい。横山三国志は主人公が劉備で、蒼天航路は曹操。やはり起業家的には曹操の方が共感わきやすいのかもしれませんね。僕は横山派ですが。
 
横山光輝の中国史漫画はだいたい読みましたが、『項羽と劉邦』も好きで全巻持っていました。『項羽と劉邦』は『キングダム』でおなじみの始皇帝死後の秦の腐敗と項羽、劉邦による戦いを描いた漫画です。
 
『三国志』に比べて『項羽と劉邦』の方がビジネス的示唆が多い気がしているので、多くの人に読んで欲しいなと思うのですが、好きなエピソードを一つあげると、漢中争奪戦の話。
 
別ルートで項羽軍と劉邦軍が漢中を目指したわけですが、軍事力的には項羽軍が圧倒的だったのにも関わらず劉邦軍が先に漢中にたどり着いた。項羽は行く先々で敵を殲滅させ、残虐な行為をしたために道中が進むにつれて敵の抵抗がどんどん激しくなり、行軍スピードが落ちた。一方劉邦軍は道中の敵軍と無駄に戦うことなく、平和的解決をしながら進んだ結果、行けば行くほど敵の抵抗が弱わり、スムーズに漢中にたどり着いたという話。これは個人的にめちゃくちゃ刺さっていて、人生の教訓にしています。この世界、無駄に敵を作り、無駄な戦いで消耗している人が多い…。
 
そんなこんなで(めちゃくちゃ端折りましたが)結局最終的に劉邦が項羽軍を垓下の戦いで滅ぼして天下統一し、漢を建国。以後、漢は400年続きます(王莽による中断あるけど)。
 
で、ようやく本題なのですが、漢統一の論功行賞で一番評価を受けたのは垓下の立役者韓信でも「王佐の才」張良でもなく、蕭何が選ばれた。ここに劉邦の凄さがあるなと。
 
軍事力では項羽軍が圧倒的だったにも関わらず、大事なところで勝ちきれなかった原因は、先にも述べた残虐性もあるが、それ以上に兵站の枯渇があった。あと一歩のところで兵糧が尽きて撤退せざるをえなくなったりした項羽軍に対して、劉邦軍は蕭何が常に兵糧と兵隊を前線に滞りなく補充し続けた。これが勝利の決定的要因になったと劉邦は判断し、蕭何を戦功第一とした。このエピソードを読んだ時、甚く関心したものです。
 
インターネット企業における「兵站」とは端的に言うと「人」と「お金」です。優れた人員を採用し、経営陣や現場に滞りなく届け、彼ら彼女らに給与を払い続ける必要があります。それが滞れば、どんなに良いサービスをやっていようが続けられません。急成長中のFinTではこれからもっと「人」が必要になってきます。優れた人をどんどん集めていかないといけない。HR部門を強化していかないといけない。これが目下の課題。「FinTの蕭何」が必要なんです。これを言いたいために1,300文字近くも費やしました。HRチーム全員で「FinTの蕭何」を目指していって欲しいし、そのためにはまずHRチームを強化しないといけない。
 


 
FinTがどういう会社なのかはFinT公式マガジンをご覧ください。GW中に記事がいっぱい更新されてました。FinTで働く人たちのことがわかるはずです。さらに14日まで「夜面談」って企画もやってるみたいです。
 

 
大将軍、丞相クラスの人材も求めてるので、そちらもぜひ来て欲しいです。
 
 

2021/05/06 

「FinTの蕭何」が欲しい