朝日杯FS有力のタワーオブロンドンの父レイヴンズパスが気になっている

競馬を見始めた20数年前はけっこう血統から予想していたものだが、しばらくブランクがあった後に去年くらいからポチポチと改めて競馬を見始めたが、もはや血統がよくわからなくなった。
 
それは離れていた間に登場した種牡馬などの知識が無いというのもあるが、キタサンブラックのような母父サクラバクシンオーにも関わらず菊花賞やら天皇賞春やらを勝つなんてちょっと意味わからない。そういう意味不明な事が起こるのも競馬の楽しみではあるのだが。
 
 
さて、そんなわけで朝日杯。
 
2戦2勝のダノンプレミアムが1番人気になりそう。出走メンバー唯一の無敗馬。先週の阪神JFも無敗のラッキーライラックが制したということもあり、今週も無敗の大器ダノンプレミアムに人気が集まりそうだ。
 
ダノンプレミアムは、父ディープインパクト、母父インティカーブという血統。インティカーブの種牡馬成績は期待程ではないような印象だが、日本でもおなじみのスノーフェアリーが代表産駒なので、ひょっとしたら日本向きかもしれない。母父としてはイググやファウンドを輩出。日本ではサトノラーゼンなど。まぁ良血ですわ。
 
一方で2番人気になりそうなのがタワーオブロンドン。僕はこのタワーオブロンドンに期待してる。
 

 
タワーオブロンドンは4戦3勝。2戦目のクローバー賞で丸地のダブルシャープに遅れをとったが、その後のききょうS、京王杯2歳Sは完勝。特に前走の京王杯は強かった。戦前は少し懐疑的だったんだけど、あの走りを見て考えが変わった。これは相当強い、と。
 
タワーオブロンドンの父はBCクラシック勝ち馬のレイヴンズパス。ざっとしか見てないけど、正直種牡馬成績は芳しくないような感じ。現役時代の成績を考えるとすこぶる悪い。ただ血統を見るととても興味深く、もしかしたら日本に輸入したら成功するんじゃないか?と思ってる。
 
レイヴンズパスの父はゴーンウエストの仔Elusive Quality。現役時代はパッとしなかったけど、種牡馬としてはスマーティージョーンズなんかを輩出してる。レイヴンズパスも代表産駒。Elusive Qualityの母父はノーザンダンサー系ではあるが、マイナーなHeros Honor。
 
レイヴンズパスの母系がまたマイナーというかマニアックというか。母父系をさかのぼると名馬ブリガディアジェラードに行き当たるが、このブリガディアジェラードが種牡馬成績が全く奮わなかった。その仔でアルゼンチンで種牡馬となったジェネラルが現地で種付けして産まれたのが母父ロードアットウォー。というわけでロードアットウォー自体の血統構成はかなり異流。そしてその他の血統も現代ではあまり見ないような血統構成。
 
となると思い出すのがサンデーサイレンス(短絡的w)。サンデーの父は名種牡馬ヘイローではあったが、母系が圧倒的マイナー血統。それが理由でアメリカでは人気が出ずに日本に輸入することができたという話を有名。このレイヴンズパスも父はミスプロ系で現代の主流ではあるが、母系はかなりの異流。日本に溢れているサンデー系、ノーザンダンサー系とも配合できるし、ブライアンアズタイムなどのヘイルトゥリーズン系、トニービン系などとも配合しやすいのですごく良いんじゃないかと。社台さん、どうですかね?w とは言えもう12歳ですし、それなりのリスクはあるけど、期待持てるんだよなぁ。
 
 
そんなわけで、そういう観点からも明日の朝日杯でのタワーオブロンドンの走りには注目してるんですよ。距離は問題無いと思うし、実力を出せば、ダノンプレミアムを負かすだけの力はあるんじゃないかと。その他だと、やはり人気のステルヴィオにも注目。ところで穴人気になりそうなディープ産駒ケイアイノーテックの母父はさっき名前が出たスマーティジョーンズなんだなぁ。
 
 
※追記 2017/12/17
ダノンプレミアム、強かったですね。阪神1,600mでのディープ産駒の強さもあるけど、そもそもの実力も頭一つ抜けてる感じ。ステルヴィオもよく追い込んだけどロードカナロア産駒だし、クラシックは難しいのかも。同様にタワーオブロンドンもやはり短い距離の方が良さそう。マイルに関しては乗り方次第かなぁとも。もっと後ろからの方が良い。
 
 

2017/12/16 

朝日杯FS有力のタワーオブロンドンの父レイヴンズパスが気になっている