ほぼ日とフィールズという一見遠そうだけど近い2つの会社

約1ヶ月前に上場を果たした糸井重里率いる「ほぼ日」。公開日に高騰した株価も一段落して、最近はやや値を戻してきています。現在の時価総額は101億円。直近開示があった2017年8月期第2四半期の業績を見ると、売上高27億円、経常利益7億円。上期に販売が集中する傾向がある会社とはいえ、なかなか好調なのではないかと。

新規公開時の目論書に売上構成があったのですが、思ったよりも「手帳依存」なんだなと。


http://www.hobonichi.co.jp/ir/securities.html

ほぼ日大株主を見てみると、当然ながら糸井氏が35.78%で1位。2位には池田あんださんは糸井氏の実娘で、ほぼ日に勤務されているようです。そして山本英俊氏が19.97%で第3位の大株主。2016年2月に保有する株の一部を取締役、監査役に譲渡しているので、かつてはもっと比率が高かったみたい。

山本英俊氏といえばご存知パチンコ機器卸会社フィールズの創業者で現フィールズ代表取締役会長。ほぼ日では社外取締役にも就かれています。一方糸井氏もフィールズの社外取締役に就いています。山本氏がほぼ日の取締役になったのが2000年、糸井氏がフィールズ取締役になったのは2001年とそれぞれかなり前からなんですね。両社(者)の近しい関係がわかります。


(フィールズのサイトすごい。)

フィールズの沿革を見ると「1988年6月 愛知県名古屋市緑区に、遊技機の販売及び製鉄原料の販売を目的として株式会社東洋商事を設立」とあります。1988年というのは株式会社にしたタイミングであり、事業開始は1955年まで遡ります。

1955年に名古屋で山本浩三氏が「山本商店」を開業。スクラップ解体工事や工場設立など事業を拡大。1984年に浩三氏の長男の英俊氏が代表に就任し、1988年の改組という流れ。2001年にフィールズと東洋商事が分社し、それ以降はそれぞれの道を歩んでいます。

話を戻しますが、「ほぼ日」社の名前の由来でもある、同社のメインコンテンツ「ほぼ日刊イトイ新聞」はやっぱり良いなぁと思うのです。ああいったコンテンツを大人になっても作っていけたらなと思います。

2017/04/21 

ほぼ日とフィールズという一見遠そうだけど近い2つの会社