みんな大好き「五反田TOC」運営のテーオーシーの沿革がめちゃ面白い


 
「GMO PG、相変わらずいいなー、そりゃ株価も上がるよなー」なんて心の中で呟きながら適時開示を眺めてたんですよ。でもなんか調べてしまったのがテーオーシー。ここ数年、スタートアップの入居も増えている五反田TOCビルを運営しているテーオーシー。業績とか見たことなかったよ。
 
2020年3月期第一四半期
売上高4,660百万円 営業利益1,785百万円
– 不動産事業
– 売上高3,684百万円 営業利益1,717百万円
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/bswh0e/
 
結構利益率高いんですね。いろいろと事業やってるようですが、ほとんどの利益を出してるのは「不動産事業」のようで、昨今のオフィス不足も後押ししてるんですかね。ていうか五反田TOCビル以外にはどんなとこを運営してるのか?と思ったら「浅草ROX」なんかもやってるみたい。それでちょっとこの会社の沿革を調べたらわりと面白かったので図にまとめてみました。
 
テーオーシーを辿っていくと星製薬に行き着くの知らなかった。五反田の星薬科大の存在はもちろん知っていたけど、薬科大とテーオーシーが繋がっていたなんて。それを仕掛けたのが「鉄鋼王」大谷米太郎。創業家による経営が行き詰まった際に再建に名乗りをあげたのが大谷米太郎で、彼は「ホテルニュー・オータニ」も建てた人物。しかも元力士。
 
そんなわけで紆余曲折あって現在のテーオーシーの大株主には大谷家の関連会社がずらりと。ちなみに星製薬の経営を手放した創業家の人が、後のSF作家の第一人者である星新一。新一が社長に就いていた期間は1年足らず。ショートショート。
 
 

2019/08/06 

みんな大好き「五反田TOC」運営のテーオーシーの沿革がめちゃ面白い

初めてnote課金した「つけびの村」と、僕の「無限回廊」への遠い道

我が家では時折「未解決事件」や怪奇な事件について話すことがある。怪文書のある未解決事件は特に興味があり、その内容について論じたりする。「ミユキ カアイソウ」や「この男の人わるい人」などだ。一応書いておきますが、検索しない方がいいです。
 
最近では読書をするように心がけているが、もっぱらこの手の事件の情報収集はネットである。「オワリナキアクム」や「殺人博物館」、そして「無限回廊」などが収集元となっている。だいじょうぶか、この日記…。
 
そんなわけで、僕も何か事件について調査して書いてみたいなとぼんやりと思ったりしているのですが、尊敬している2人の「インターネット文豪」の一人である桂さんからは、常々「無限回廊」みたいのをやることを期待されている(ような気がしている)。
 


 
「無限回廊」のような文字数の多い記事を書くには、それ相応の文章力が必要になる。僕は文章力には自信無いし、奥さんからは「語彙が少ない」という指摘も受けている。その通りだ。それらを解決するため、前述の通り、昨年から本を読むようにしている。ただ、どうしても小説は読む気がせず、またビジネスノウハウ的なものも興味が無いために、このような本棚になっている
 
もっと事件に関する書籍を読みたいのだが、よく行く本屋さんにはあまり置いていない。経済事件や一部の事件は多いのだが。そんな中、タイムラインで見つけたのが下記ツイート。
 


 
もう一人の「インターネット文豪」であるイシケンさんのツイート。信頼するイシケンさんがここまで震える記事なのかとこのnote記事を読んでみることにした。フリーライターの高橋ユキさんのルポ「つけびの村」。全6記事の大作で、1話と2話は無料で読める。3話途中から有料になっている。
 
・ルポ「つけびの村」01/06 〜山口連続放火殺人事件の因縁を追う〜
https://note.mu/tk84yuki/n/n264862a0e6f6
 
なんとなく読み始めたものの、事件の奇妙さ、文章の上手さでどんどん深みにはまっていった。そして初めてnoteに課金をした。ネタバレになるのであまり書かないが、とにかく後味が悪い結末。田舎ならではのじっとりとした湿度の感じる事件の様子が、からっとした文章で綴られていて良い記事だった。「文章を仕事にするには、これくらいの文章力、取材力が必要なのか…」と自分との差に愕然とした。
 
東京で生まれ、東京で育った僕は、常々「田舎で暮らしてみたい」と思うことも多い。東京はとにかくストレスが多く、それこそ消耗するのだ。しかし、田舎には田舎ならではの濃密なコミュニティがあり、それは東京のストレスにも勝るとも劣らないものなのかもしれない。というふわっとした結論になるのが僕の悪い癖。いかがでしたか?
 
 
この「つけびの村」はネット上で大変話題になり、ついには書籍化も決定。書籍が発売されたら改めて購入し、読んでみたいと思う。
 

 
 

2019/03/28 

初めてnote課金した「つけびの村」と、僕の「無限回廊」への遠い道

本来持っている「良さ」を活かすのは難しいし、その前に「良さ」を理解しない自分がいる

 
子供の頃、毎年夏休みになると、父の運転する車で山梨の田舎に行った。父の故郷は山梨で、いまもそこには墓がある。首都高から高井戸で中央高速に乗り、須玉ICで降りる。たどり着くのは「清里」というのどかな高原。
 
ドライブは楽しいものだが、中央高速での楽しみと言えば、日本屈指の長さを誇る笹子トンネルと巨大な談合坂サービスエリアくらいで、あとはひたすら退屈な道程であった。談合坂の自販機で売ってるカップラーメンが美味しかった。
 
 

「高原の竹下通り」

 
ユーミンが中央高速を「中央フリーウェイ」とカッコ良く呼んだのは僕の生まれた1976年のようだ。そしてそれから10年あとの1980年代後半を聴きながら山梨の清里に旅行するのが当時の若者の流行になった。僕の記憶の一番古い「清里」の風景は、駅前に連なるファンシーなショップ、タレントショップの面々と、ソフトクリームを頬張りながら歩く若いカップルの姿だ。まさにその光景は「高原の竹下通り」であった。
 
 

 
 
この動画、僕の一番古い記憶にかなり近い。人混みの中、ソフトクリームを買い、タレントショップでマグカップを買った。街はどんどん開発されていき、ペンションも雨後の筍のように建った。「今度スキー場ができるらしい」と父が言ったが、清里は雪が降らない。どうやら人口雪でゲレンデを満たすようだ。なんとも壮大だ。
 
 

本来の良さを活かさない「ブーム」はすぐに終焉に向かう

 
当時清里は「第2の軽井沢」などと言われ盛り上がっていた。バブル景気にも乗って、土地の開発が過剰に繰り広げられた。脱サラして清里でペンションを始めた人も多かっただろう。雑誌などで特集が組まれ、情報感度の高い若者が大挙して押し寄せた。典型的な「ブーム」である。そして「ブーム」は終わる。
 
ブームが去るとどうなるか。普通の観光客しか来なくなる。しかし普通の観光客は清里に「原宿」を求めてはいない。豊かな自然であったり、山菜などの地場の食べ物である。パスタやラーメンではなく「ほうとう」を食べたいのだ。しかし、コーヒーポットの形をした飲食店やお城のような建物のカフェでは「ほうとう」は出ない。そもそも「ほうとう」をそんなファンシーな建物で食べても雰囲気でない。そして普通の観光客も去っていった。
 
これが僕の推測。たぶん概ね合ってるんじゃないかと。
 
ブームも去り、バブルも崩壊し、「平成の大合併」で清里を有する高根町など7町村が合併して「北杜市」となったのが2004年。2006年には小渕沢も加わった。あんまり関係ないけど、清里ブームの時の町長で、後に合併の協議会の会長なんかもやってた人は伯従父。
 
 
すっかり大人になった2011年。すごく久しぶりに清里を訪れた際に撮った写真。完全なる廃墟である。まるで閉園してしまった遊園地のようだ。誰もいない。誰も歩いていない。当然店もやってない。清里が本来持っている良さを活かせば、もう少しは活気出てくると思うけど、道は遠そうだ。
 
本来の良さを活かさず、むしろ卑下して、何の物語もない「ブーム」に乗ってしまって、結局何にもなれない、というのは街に限ったことでなく、人にも当てはまる。みんな何かしらの強みがある。その存在をきちんと認識するのが第一歩のような気がする。見誤りがち。
 
 
 
一昨年に久しぶりに訪れたのだが、週末だというのに開いてる店はほとんどなく、通行人もほとんどいない。あの頃にはあんなに人がごったがいしてたのに。そのかわり現在は駅前の広場に大量の蛾が鎮座していた。ステルス戦闘機のような形の薄い緑色の蛾があたり一面を覆っていた。そういえばあの頃の観光客もパステルカラーの洋服を着ていたな。
 
 

2019/03/01 

本来持っている「良さ」を活かすのは難しいし、その前に「良さ」を理解しない自分がいる

SUDAXさんの著書『恋ボク』の登場人物(人物以外もあり)を相関図にしてみた

SUDAXさんの著書『恋ボク』の登場人物(人物以外もあり)を相関図にしてみた
 
まぁいまさら説明する必要も無いですが、「上場請負人」的な立ち位置としてもおなじみのSUDAXこと須田仁之さんの著書 『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』がバレンタインデーという甘いタイミングで発売されたので早速読みました。
 
沿革図っぽいのを描こうかなって最初思ったのですが、ネタバレ感でてしまうので、相関図にしました。「孫正義」と「フレンチブルドッグ」が混在する相関図になってしまうところが須田さんのすごいところというか、無茶苦茶なところです。この相関図を見ながら本を読むとわかりやすいかもしれませんのでぜひ読んでみてください。
 
また須田さんに興味持ったら、このへんの記事もぜひ。
 
アエリアの沿革を調べてみたら想像以上に興味深かった!(調べるお)
「若い人の支援でも結果を出していきたい」ーー隠れたキーマンを調べるお・須田(SUDAX)氏インタビュー
 
 
恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方
須田仁之 『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』
 
 
 
takanori1976の本棚(BookLog)

2019/02/27 

SUDAXさんの著書『恋ボク』の登場人物(人物以外もあり)を相関図にしてみた

『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』を読み終わったので、小林一三の経歴を図にしたんだけど

 
 
 
すごい大変だった…。
 
 
小林一三経歴
 
 
小林一三さんについては「阪急、宝塚を作ったすごい人」というくらいの認識だったんだけど、この鹿島茂さん著の『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』を読んで驚いた。こんなにも多くの(しかもみんな大企業)を仕掛けていたなんて知らなかった(東宝が「東京宝塚」の略だったとは知らなかったんですよ、実は)。
 
天才的経営者であり、文化人でもあり、野球が好きな小林一三さん。若い頃は小説家志望だったこともあり、コピーライティングの重要性を感じてたんだろうなというエピソードも随所に見受けられた。今回読んだ本は500ページを超える大作だったんだけど、ついつい引き込まれてどんどん読めちゃうのでぜひ。
 
小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター
鹿島茂『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』
 
 
 
takanori1976の本棚(BookLog)

2019/01/21 

『小林一三 日本が生んだ偉大なる経営イノベーター』を読み終わったので、小林一三の経歴を図にしたんだけど

2019年のリスト

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

2018年はなんだかあっという間に過ぎ去ってしまった感覚で、年末に振り返ろうと思ったのですが「なんか特に何もしてないな…」という感じで、振り返るのをやめました。

そんなこんなで2019年が始まってしまい、しかももう5日が過ぎようとしています。このままだと2018年と同じになってしまいそうなので、リストを作ってみました。しれっと追加するかもしれませんが、ひとまずこれで走ってみようと思います。

【健康・暮らし】
・週10km以上走る
・体重65kgを越えない(今はだいぶ重い)
・毎日7時間寝る
・ちゃんと起きる
・ちゃんと病院に行く(ちゃんと薬を飲む)
・飲んだ缶やペットボトルを置きっ放しにしない
・洗い物をする
・ちゃんとした料理を定期的に作る
・雑な暮らしをしない

【お仕事】
・年100人の相談を受ける
・各地のイベントに呼ばれるようになる
・請求書などはすぐに処理する
・メールはすぐに処理する
・資産を増やす
・自分を安売りしない
・安請け合いしない
・胡散臭い人に近寄らない
・意味の無さそうな会合には行かない
・他人にイラつかない

【ブログ・ライティング】
・調べるお年間50記事書く
・インターネット界隈以外のことも調べてアウトプットする
・UPSTORYを適切な存在感にする
・外部メディアで仕事として記事を書く
・おじさん向けメディアを作る

【趣味】
・月4冊以上本を読む
・読んだ本の図解をする
・世界史にもっと詳しくなる
・何か楽器を習う
・英語を読めるようにする
・趣味関係の友達を作る

【その他】
・ラーメン二郎で食べる
・いきなりステーキで食べる
・大阪に行く(行ったことない)
・北海道に行く(行ったことない)
・福岡に行く
・四国に行く

【中長期的な】
・「場」を作る
・本を出版する
・法人を作る
・東京市部、もしくは東京近郊の家を買う
・奥さんの才能を世の中に知ってもらう
・文化人になる

2019/01/05 

2019年のリスト

西武柳沢「北海道ラーメン ピリカ」の餃子が美味しかった話

西武柳沢という未知の場所を歩いてて、偶然見つけたお店。それが北海道ラーメン「ピリカ」。昼ごはんを食べていなくてお腹がすいていた僕ら。飲食店もまばらなエリアに突如あらわれたラーメン屋。昭和の街のラーメン屋風情で正直入りにくい外観ではあるが、意を決して入店。
 
覇気のないおじいさんが一人厨房にいた。14時を回った微妙な時間だったせいもあるが、店内に客の姿はなかった。カウンターしかないので厨房のおじいさんに対峙するようなかたちで座る。メニューは壁に貼ってあるものだけ。
 
奥さんが「えっ??」と小さな声を出した。「何?」と聞くと、「値段…」と。壁のメニュー表に目を向けると「醤油ラーメン 400円」という文字が。「まじかよ」と心の中でつぶやく。いまどき400円でラーメンが食べられるなんて。奥さんは醤油ラーメン、僕は「北海道ラーメン」を名乗ってるお店なので味噌ラーメンを。味噌ラーメンも400円。唯一のサイドメニューである餃子も注文してみた。こちらは250円。ちなみに税込である。
 
おじいさんが料理を作っている間、じっと厨房を眺めていた。厨房はきれいに片付けられていて、掃除も行き届いていた。おじいさんの所作から、とても几帳面な人なんだとわかった。
 
もやしとひき肉を炒めたもの、仕上げにワカメが大量に乗っけられたラーメンが運ばれてきた。味噌も醤油も基本同じ。味は素朴で「毎日でも食べられそうな」感じ。
 
やがて餃子が運ばれてきた。やや小ぶりだが、8個もある。一口食べてみると、美味い。思わず奥さんに「餃子美味くない?」と聞いてみたら、奥さんも「美味い」と。後から奥さんが「今まで食べた餃子の中で一番美味いかもしれない」と言っていた。
 
一通り食べ終わり、奥さんと一言何かを話したら、厨房のおじいさんが「ふぁい」と返事をし、作業を止めた。「お会計」と聞こえたようだ。無下にもできないので、慌ててお金を用意した。1050円。笑っちゃう。
 
 

2018/10/28 

西武柳沢「北海道ラーメン ピリカ」の餃子が美味しかった話

お盆なので地味な怪談を…


 
 
かつて住んでいた家が、ある時から急におかしな感じになった。
 
・テレビが勝手についたり消えたりする。
・電話機から叫ぶような声が突然発せられる。
・やたらと電球が切れる。
・一階トイレの天井から「トントン」と音がする。
・壁のシミが女の子の顔に見える(たまに笑う)。
 
母親は、
 
・トイレの扉を外から抑えられてる感じで開かない。
・夜中に金縛りにあい、目を開けると男性がいた。
 
ということもあったらしい。
 
僕の友達もよく遊びにきていたのだが、
 
・階段の登りと下りの段数が違う。
・トイレが怖すぎる。
 
と言っていた。
 
「なんかおかしいなぁ」と明確に感じ始めてから、
 
・母親の体調がすこぶる悪くなった。
・そして母親が「原因不明(医者談)」で死んだ。
・父親の会社が倒産。
 
などが起きた。
 
倒産を受けて家を引き払い、引越しした。引越しして幾分「普通」になった気もするけど、「おかしな感じ」はもう少し続いた。
 
ところで「おかしくなった」きっかけは僕なんじゃないかと思っている。僕が「とあること」をしてしまったのだ。なんとなくそれ以来「おかしなこと」が起きるようになった気がするが、気のせいかもしれない。
 
 
引越してからの「おかしなこと」と言えば、
 
・カラオケ屋のバイト中に線香の臭いにまとわりつかれた。
・カラオケ屋のバイト中に、歩くと鈴の音がした(もちろん鈴など持ってない)。
・友達の家から「何か」を持って帰ってしまった。
・その「何か」はたぶん女の人。自分の部屋の隅にいたけど、やがていなくなった。
・たまにノイズが聞こえた。そういう場所だと特に。
 
その程度なので「普通」に過ごせた。
 
 
僕も妹も母親もこういう感じなのだが、どうやら姪(妹の娘)も同種っぽい。
 
妹から聞いたのだが、姪がまだ小さい頃、お墓参りの帰りの車の中でずっと誰かと話していたらしい。妹が「誰と話してるの?」と聞いたら姪は「おじいちゃん。おじいちゃん、濡れてるんだよ。」と答えたそうだ。妹は察して「おじいちゃんとバイバイしなさい」と姪に言い、姪は「バイバイ」と言った。おじいちゃんはいなくなったそうだ。
 
 
さて、こんな地味な話をしててもしょうがないので、そろそろ終わろうと思います。ちなみに「おかしな感じ」になった家は今も誰かが住んでいます。大丈夫かな。
 
 

2018/08/16 

お盆なので地味な怪談を…

渋谷系を聞いていて、なぜか小澤家と下河辺家とジャニー家とかの家系図を作った。

グレーターロンドンっていう馬が好きなんですよ。連勝したり、怪我したり、大舞台で人気になって負けたり。いかにも良血馬って感じで良い。そして僕の好きな「差し」馬。マイラーってのもポイント高い。まぁそんなわけでそんなグレーターロンドンが今日行われた中京記念で初の重賞制覇を成し遂げたってことで、ほんとめでたい。秋はマイル戦線で主役を張るくらいの勢いで頑張って欲しい。
 
グレーターロンドンも好きなんですが、彼の母であるロンドンブリッジも好きでした。デビュー3連勝の後、桜花賞トライアルを圧倒的人気ながら4着に負け、でも本番の桜花賞では逃げ粘ってファレノプシスの2着に頑張った。オークスは距離が長過ぎて惨敗しちゃい、そのまま引退。結局G1はとれなかったけど、ドクターデヴィアスの代表産駒と言えるんじゃないだろうか。そして繁殖後の成績もなかなか優秀。血統の優秀さを実証した。
 
ロンドンブリッジは名門下河辺牧場の生産で、現役時は下河辺牧場名義で走った。その仔であるグレーターロンドンも下河辺牧場の生産(馬主は別)。ロンドンブリッジを軸に下河辺牧場の活躍が今後も楽しみである。
 
しかしここまで書いてきて言うのも何だけど、今回は競馬の話をする予定ではなかったのだ。では何の話を書こうとしてたかというと、家系図の話なのである。
 
先日仕事中に音楽を聞いていた。久しぶりに「渋谷系でも」とICEの「MOONCHILD」などを聞いていた。若者に「シブヤケイ」と言ったらばDAOKOを連想しそうだが、僕の言うシブヤケイは90年代に流行った例のやつである。その「渋谷系」の中でも中心にいたのがフリッパーズギター。フリッパーズギターは小山田圭吾と小沢健二のユニットである。
 
「渋谷系」を聞きながら仕事をしていたが、途中からWikipedia地獄にハマってしまい、これは作業にならんと音楽を切って作業に集中することにした。が、その時にWikipediaで調べてしまったことをもう少し踏み込みたいなと思い、日曜の夜に地道に調べて作ったのがこの家系図。
 
小澤家家系図
 
オザケンが下河辺一族の出身だというのは知っていたが、がんがん遡るとジャニーズ一家にも辿り着くんですね。下河辺建二氏の「日本鉱業」というのは現在のJXTGエネルギー。日本鉱業は元は「鉱山王」久原房之助氏が立ち上げた会社で、その後、鮎川義介氏が2代目社長として苦境に立っていた同社を立て直した。鮎川氏と言えば「日産コンツェルン」を作り上げた人物。その右腕だったのが下河辺建二氏。こうやって見ると財界、芸能界、文学界など、様々な分野で著名な人々を輩出してるなぁと思った次第(小並)。
 
 

2018/07/23 

渋谷系を聞いていて、なぜか小澤家と下河辺家とジャニー家とかの家系図を作った。

森田るい『我らコンタクティ』を読んでみた

奥さんに『アンダーカレント』を貸したらかわりに貸してくれたのが『我らコンタクティ』。マンガ大賞2018の2位に選ばれたらしいこのマンガ。
 

 
ごく普通の設定のカナエが小学生時代の同級生かずきに遭遇し、かずきの荒唐無稽で壮大な夢に乗っかって物語が進んでいくわけだが、なぜか最初っからかずきの夢が実現すると疑いを持たないのだ。無茶ないかにも「マンガ的」な話なのだが、違和感を持たない。なので、最後まで無茶なストーリーなのに現実感を持って進むことができる。これはなぜなのか?を奥さんと議論したが、一つの仮定が導きだされた。
 
カナエや他のキャラクター、そして小物や町並みなど、わりと普通に描かれている中、かずきだけ少しタッチが違うというか、極端に簡素なタッチで描かれてる。そのギャップが現実と非現実を混乱させ、荒唐無稽な物語に現実感を与えるのではないか?と。
 
ふと『暗殺教室』を思い出した。そしてつげ義春作品も思い出した。リアルな描写と異質で簡素な描写が混在した世界。これが没入感に繋がるのかもしれない。
 
内容に関しては「夢を持つことの大切さ」「童心のすばらしさ」などかなぁと奥さんに報告したけど、いまひとつ納得されなかった。
 
 

2018/07/22 

森田るい『我らコンタクティ』を読んでみた